アルゴル3千年の歴史「ファンタシースター」を振り返る

「セガはロールプレイングゲームを変えてしまう」

突然ですが、ファンタシースターについて語ります。

なぜ突然、ファンタシースターなのかと言うと、Youtubeでこれを見たからです。


懐かしい!!!!!!! 

細かい情報はこちらでどうぞ。
『ファンタシースター』(Phantasy Star)は、1987年12月20日にセガ(後のセガゲームス)が発売したセガ・マークIII(以下「マークIII」)、マスターシステム用ロールプレイングゲーム(以下、RPG)。セガが自社企画で作成した初のRPGでもある。

出会いは高校1年

マスターシステムを購入したのはファンタシースターのためだったと言っても過言ではないくらい、ファンタシースターへの期待は大きかったですね。「動く敵」「魔法のエフェクト」「滑らかに動く3Dダンジョン」・・・ファミコンのハードスペックを遥かに超える表現力に胸を躍らせたものです。

今でこそRPGと言うジャンルはメジャーでしたが、当時はドラゴンクエストを起点として、ようやくRPGが一般に認知され、日本製のRPGが大きな進化を遂げ、家庭用ゲーム機をプラットフォームにして市場を拡大した時期です。ファンタシースター発売の2日前には「ファイナルファンタジー」が発売になっていますし、約1か月半後には「ドラゴンクエストIII」も発売になっています。

SEGAらしい発売時期

余談ですが、前述の通り名作に挟まれたすごい時期に発売しています。この頃、家庭用ゲーム機は大きく二大勢力として「ファミリーコンピューター」と「セガMarkIII系」が存在していましたが、「おかんはゲームをなんでもファミコンと言う」逸話がある通り、世の中の認知度はダントツでファミリーコンピューターの時代です。SEGAは苦戦を強いられていた時代ですね。と言うかこの先ずっと苦戦なんですけど。

そのSEGAが満を持して発売するRPGが、この後、日本のRPG界を背負って立つ二大タイトルの狭間に発売されていたと言うのがすごい。

私の友人たちは当然ファイナルファンタジーを注目してましたね。私の周りはファイナルアファンタジー→ドラゴンクエストIIIの王道を計画していました。

そんな中、自分だけはファンタシースター→ドラゴンクエストIIIだった記憶があります。

クセすごいんじゃぁ

SEGAのゲームってすごく強いこだわりを感じる反面、それ以外の所が雑だったりする印象があります。逆にそこがとんでもない味になっていて、SEGAフリークはそこに虜になっていた気がします。ファミコンのゲームは優等生なんですが、SEGAのゲームはどこか抜けていてでも愛嬌のあるタイプな感じです。その抜けていると頃にハマるかハマらないか人を選ぶタイプのゲームが多かった気がします。

さて、ファンタシースターも多分に漏れず、そのSEGAテイストを存分に発揮しています。

3Dダンジョンや戦闘のエフェクト。ここに強いこだわりがあったんでしょうが、ストーリーがすごい。ストーリーのクセがすごい。

衝撃的な「ふたが開けられない」

ストーリー上、タイロンという戦士タイプのキャラを仲間にするんですが、メデューサを倒しにいったら返り討ちにあったらしくダンジョンで石化しています。さて、このタイロンさん、人間の言葉を喋る動物を常に連れていて、その動物は首から小瓶をぶら下げていたと情報を聞き出すことができます。

そう、この小瓶の中に石化を解く事ができる薬があるみたいなんです。タイロンさんこういった事態を予測してリスクヘッジしてたんですね。でも、その動物の薬は使われずに、ダンジョン内に石化したまま放置されています。なぜか!?それは、この動物を仲間にしたときに判明します。

「タイロン イシニ ナッチャッタノ。
コノ クスリ カケレバ ナオルンダ。
ケド ミャウ ビンノ フタ
アケラレナイノ。

衝撃です。動物だから手が使えなかったんだね。と言うかタイロン気づかなかなったのか・・・

衝撃的な「お店の場所」

これはもはや伝説。PSOでもネタにされているほどですね。

モタビア総督に謁見するためにケーキが必要になるんですが(そのストーリーもどうなんだって気がしますが)、このケーキ屋の場所がエグイ。ケーキ屋なんで街の中にあると思いきや、そうするとお使いクエストが楽になると考えたのか、町はずれのダンジョンの中にケーキ屋を作ってしまったと言う、この店何考えてんだ、客こねーよ!的なお店です。

そして、お店を訪ねた時に言われる最初の言葉がこれ。



わかってたんかーい!

すげーゲームです。

本当にロールプレイングゲームを変えたのか?

さて、ファンタシースターのキャッチコピーでもある、「セガはロールプレイングゲームを変えてしまう」は本当だったんでしょうか?

SF要素を持ったファンタジー

RPG=中世のイメージが強かったんですが、今作ではSF要素を盛り込むなど意欲的でした。昨今のRPGではファンタジーにSF要素を盛り込むのが当たり前になっています。そういった意味ではRPGを変えたといえるでしょうね。

いまだに続くシリーズ

ナンバリングは「4」まで止まっています。完結したのかどうかは不明ですが、アルゴル太陽系の謎について、「4」で説明されています。

その後はアクション要素を追加したオンラインゲーム、PSOとしてタイトルが継続的に続いています。このPSOを手掛けたのが、ファンタシースターでメインプログラマーだった「中裕司」氏です。



当時は引き抜きを恐れて本名を出さないのが通例になっていましたが、これがエンディング出るクレジットです。

その中氏が自ら手掛けたタイトルを引っ提げてオンラインゲームを開発して、大ヒットしたというのは胸アツでした。

その中氏ですが、スクエニに入社したんですね。

Nintendo Switch版

Nintendo Switch版のSEGA AGESでファンタシースターが出る様です。悩むなぁ。

http://archives.sega.jp/segaages/ps/

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