海原雄山の溢れる息子愛に泣ける作品「美味しんぼ」

「美味しんぼ」をAmazonプライムで見ているんだけど、やっぱり名作ですな。
もう見るの何度目でしょうか?

食を通じて日本の文化、伝統や健康など社会問題に切り込んでいく作品です。
当時はバブル絶頂で「グルメ」「グルメ」ともてはやされていた時代。
そのグルメブームを軽くいなしたりと風刺も効いた作品。

この作品、海原雄山と山岡士郎が大きな軸になっています。

海原雄山と山岡士郎は親子なのですが、海原雄山の妻であり山岡士郎の母親を巡り確執がうまれ「親子の縁を切った」となっています。

しかし・・・

しかしながら、どうみても海原雄山は山岡士郎が可愛くてしかたがない。
海原雄山の愛が溢れています。

海原雄山の性格からして、自分から素直に「しろう~かまってよ~しろぉ~」とはできない。でも、構ってほしくてしかたない。

自分の行く場所に士郎がいたとしても無視すれば良いんです。そもそも地位や名声に雲泥の開きがある二人です。いくら士郎が自分を恨んでいても、気にすることは全然ない相手なんです。

所が、所がですよ。ことごとく海原雄山の方から「しろう!」と声をかけるんです。むしろ逆に山岡士郎の方が無視しようとしています。

子供のころは「父親なのに息子がすごく嫌いなんだなぁ」と悲しい親子関係を思っていたのですが、大人になってから見ると全く逆の心情に映ります。

海原雄山は料理を含む芸術を厳しく士郎に教育していたようです。まず、士郎との親子関係が「厳格な父親」と築いてきたと感じています。雄山は士郎に自分の教養を伝える事と愛情を混同しているのかもしれません。

事あるごとにちょっかいをだし、自分の方が教養、知識がある!と示す事で尊敬されると思っている。

そう考えるとなんと意地らしい親の愛なんだろうと思えてくるんです。歪んでいますが愛に溢れています。

そして、士郎にしてやられると逆に嬉しそうにしている雄山を見ると泣けます。

一度見てください。

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