ふるさと納税の仕組みを解説してみた

ふるさと納税で色々と目立っている泉佐野市ですが、こんなニュースが出ておりました。

大阪・泉佐野市、職員給与削減終了へ ふるさと納税で財政改善受け

ふるさと納税制度によって泉佐野市では「一定の効果があった」と言う事なのだろう。

泉佐野市の活躍のおかげで良くも悪くもふるさと納税を世に広める事が出来た訳ですが、色々と問題もおきました。

つらつらとここでは書きませんが、行政が市場原理に沿ってシェアの奪い合いをしてしまったと言うのがすごい。

この制度って一般企業に置き換えて考えると恐ろしいシステムである事がわかる。

とある部門に入るはずの売り上げに対して、突然違う部門の人間からこう言われる訳だ。

うちの部門に入金してくれたら良い肉あげちゃう。しかも代金の50%分の良いお肉だよ!あ、でも2,000円はそっちの部門に払ってくださいね。

超意訳するとこんな感じです。

そしたら、その部門に入金しちゃうよね。お客さんからしたらお金が出ていくことには変わらない。

恐ろしいのは、サービスとは関係の無い部門が売り上げのほとんどをかっさらっていくのに、サービスを提供している部門には2,000円しか入らないと言う凄さ。

なんチュー破滅的な制度なんでしょうか?



最近はあまり見なくなった気がしますが、昔はこんなのぼりがあちこちありましたよね?

「たばこは地元で買いましょう」

タバコ税は地方税として非常に大きな財源だったので、市民が外の市で購入するとそれだけで財源を失う事に直結していたんですね。

地方自治体にとって地方税は非常に大きな財源なので、1円でも無駄にしたくない。行政サービスの質に直結する訳ですね。

しかし、国はその財源にとんでも無い抜け道を用意しちゃったんですねぇ。
そう考えるとすげーしくみです。

と言う訳で、地元の発展や行政サービスの向上を願っている人は上手に使ってくださいね。

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